- Q. 神経を取った後に痛むのはなぜですか?
- A. これは、歯の神経(歯髄)を取り残して痛むのではありません。
神経を取るというのは歯の根っこの先端で歯髄をクレンザーという器具でからめとるようにねじ切って除去するのです。ですから根の先端には傷口ができることになります。この傷口の感染や出血が痛みの原因です。
通常この痛みは神経症状の『甘いものや冷たい物がしみる』といった痛みとは違い、噛むと痛むといった歯を支える歯周組織の痛みです。その痛みの程度や持続期間は歯髄の感染の度合い、炎症の進行度合いや痛みの感受性といった個人差によって様々ですが、こうした症状は3日から1週間で消えます。
- Q. 今妊娠6ヶ月目なんですが、治療した方がいいでしょうか?
- A. 妊娠中の歯科治療についてですが、痛みがひどくやむを得ない場合は5~7ヶ月目の安定期に治療を行います。 ただし、基本的に抗生物質、鎮痛薬などの薬剤は臍帯(へその緒)からお腹の赤ちゃんに影響を及ぼし 奇形や先天性異常の原因になることがありますので、なるべく使用は控えますし、もちろんレントゲン撮影も鉛エプロンで防護して必要最小限にとどめます。
妊娠初期では受精卵が着床するまでの2~3ヶ月は歯科治療によるストレスや麻酔などにより流産の危険性がありますので治療は応急処置にとどめます。特にレントゲン撮影は妊娠初期の胚細胞分裂の時期には奇形の原因として考えられますので避けます。
妊娠後期は、やはり歯科治療によるストレスが原因で早産の危険がありますので避けた方が良いでしょう。
出産後も、授乳期間は薬剤が母乳から赤ちゃんに影響しますので抗生剤などのお薬は使えません。
今現在、歯に痛みがないのでしたら妊娠中の歯科治療は避けて、出産後1年程度たって御主人やお母さまに預けられるようになってから治療に通われては如何でしょうか。
出産直後は授乳等で忙しく、睡眠不足になりがちで体調が優れない時期が考えられますので、そういう時に痛くならないように気をつけて下さい。
歯科治療は妊娠前に検査してもらい事前に治療しておきましょう。次のお子さんをもうける前にしっかり歯の治療をしておきましょうね。
- Q. シーラントで銀歯と歯の隙間は埋められますか?
- A. シーラントは歯の咬合面の構造的な溝を樹脂で埋めて細菌や食べかすが詰まらないようにして虫歯を予防する治療法ですから金属と歯の隙間を埋める事は出来ません。
もしも、歯と金属の間に隙間があるとすれば境目の歯が欠けてしまったか最初から金属の詰め物の適合性が悪いことが原因だと思います。
隙間があって虫歯になるようなら作りかえた方がいいですね。
- Q. どうやって歯を白くするのですか?
- A.歯の黄ばみは、先天性のもの、薬物、損傷によるもの、食生活や加齢の影響など様々な原因で起こります。ホワイトニングにはご自宅で行うホームホワイトニングと歯科医院で行うオフィスホワイトニングの2種類あります。あなたのライフスタイルに合わせてこの2種類の方法で歯を白くすることができます。
<ホームホワイトニング>
濃度の低いジェルをカスタムトレーに入れ長時間歯面にあてて漂白します。薬効は8~10時間の持続的効果があるため、夜間就寝時に行います。ホワイトニング用のジェルはトレーの外に漏れずしっかり歯面についてるため2~3日で効果が出始めます。通常毎日行い、2~3週間で完了します。
①歯型を取ります
②作成した患者用トレーにジェル材を流し込みます。
③トレーに口を入れます。トレーの端を歯に合わせます。 ④清潔な指か柔らかい歯ブラシで余分なジェル材を取り除きます 。<オフィスホワイトニング>
直接歯面にジェルを塗るタイプです。歯肉を保護して、歯面にジェルを塗り、15分間待ちます。即効性でその場で確認できるようになります。1回のアポイントで完了します。但しエナメル質が薄いケースですと、白さが顕著に出ない場合もあります。そのときはホームホワイトニングと併用します。また、期間短縮にもなります。しかし強度の変色歯には向きません。