歯科用マイクロスコープ治療でできること
それは、「今まで見えなかったものが見える」ただそれだけです。
だが、これが非常に重要なのです。
今までの歯科治療は大部分が肉眼にたよっていた。時には狭い口腔内を手探りやカンだけで治療をおこなうこともある。そのため見えないところは見えるまで削りとってしまうなど、健康な歯をどんどん削りすぎてしまったり、見えないために悪いところを残してしまうなど問題があるために、虫歯の再発や根の痛みがでてしまうこともあります。
歯科用マイクロスコープの登場により、高倍率で歯を見ながらの治療が可能になり、マイクロスコープを使用することによって、暗くて狭い環境にある歯の微細部に“光”と“拡大”が与えられ、今まで見えなかったものを見ながら治療することができるという、正に今までの治療体系とは異次元の世界に突入したと言っても過言ではありません。
したがってマイクロスコープ治療をおこなうことによって悪い所だけを削りすぎずに最少の削る量で治療でき、さらに拡大視しているので、きれいに治療部位を封鎖できるのです。そのためより確実性のある精度の高い歯科治療がマイクロスコープ治療ではおこなえます。
マイクロスコープ治療は最先端の歯科治療
近年は、歯にとって『最小限の侵襲で治療する。』できるだけ削らずに歯を残す治療が主流になってきています。
歯科用マイクロスコープをつかった治療も、そんな時代を象徴する最先端の歯科治療なのです。
しかし、歯科用マイクロスコープは「高価な機械」「新しい技術を取得するためにトレーニングが必要」であるため、日本の歯科医院では、まだあまり普及していないのが現状であります。(2009年歯科医院普及率3%程度)
マイクロスコープ治療はどのような治療に有効か
虫歯治療
マイクロスコープ治療をすることによって高倍率で虫歯を見ながら治療できるので、悪い所だけを削りすぎずに最少の削る量で虫歯治療できるメリットがあります。
虫歯で削った穴を段差(ギャップ)なく確実に封鎖することは、治療部位の虫歯の再発予防にはとても大切です。歯科用マイクロスコープを使用した治療では削った穴を詰める際も高倍率で処置をおこなうことで、肉眼ではわからないような、わずかな段差もないようにきれいに虫歯治療をすることができます。
さらに最近では、虫歯を詰める材料も進歩しており接着歯科治療のコンポジットレジンを使用することにより、1回の治療で歯と同じ白い詰め物で治すことも可能です。
根管治療(歯の根っこの治療)
マイクロスコープ治療が一番活躍する治療といっても過言ではありません。
近年、根管治療は劇的な進歩を遂げましたそれは、ニッケルチタンファイルと歯科用マイクロスコープの登場によるものと言われています。
従来、根管治療歯(歯の神経治療)はレントゲン写真を見ながら歯の内部をイメージしながら手探りでおこなっていました。歯科用マイクロスコープを使用した治療をおこなうことによって歯の内部を拡大視して見ながら根管の治療がおこなえます。
すでにアメリカでは1998年に歯の根の治療の専門医は、マイクロスコープを使うことが義務づけられています。
治療時間が長くなってしまって申し訳ございません
細かいところまで処置ができるので自然と患者さんに座っていただく時間が長くなります。
良好な経過を得るためには申し訳ございませんが少し我慢してください。
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